変わったこけし６

おみやげこけし、観光こけしといえば、まずは温泉こけしをイメージしてしまうくらい、多いアイテムです。つーか、昔の一番の観光イコール温泉行きだったのかもしれません。そして温泉にいけば、お土産屋が必ずあり、そこにはこけしがものすごい集団で並び、湯上りの射的のひやかしの帰りに立ち寄り、温泉まんじゅうと、ちょっとした自分の記念にこけしを買う。そんな温泉宿の最後の夜。自分も実は小学生のころ、そんな温泉こけしリアル体験があります。

温泉こけしはテーマがプチださ。みたいな感じで、邪魔にしくさっていたばかりだったのですが、ある若者むけアンチック店（ヤーング・アンチックッ＝実際あったらしい骨董業界用語です）のケースのすみで埋もれていた、このタイル風呂にビビーンと来て以来、ひそかひそかに集め始めました。

いまでも一番目にする機会が多いですが、やはり邪魔こけも多いのです。工夫がみられないこけしは、自分にとって、ただの木！なんていっちゃあいけませんね。やはり観光こけしは、ここから始まった、と思われます。と思いましょう。。

タイル製のお風呂。考えたらただの木のお風呂なんて、記憶にありません。温泉にいっても、自分の当時は当然タイルのお風呂でした。でも多分その前は、木のお風呂が当たり前で、タイル風呂は最新式の売り、だったんでしょうね。
温泉の老舗・伊東温泉みやげです。何かタイル風呂！名物！！な勢いを感じるのは自分だけでしょうか？そんな当初、うちはタイル風呂あります式の宣伝看板がたち、駅前の温泉の客引きも、＜うちはタイル風呂だでやーおいでなしっ＞とか言っていたのかなあ？（方言はめちゃめちゃテキトー方言です。あしからず！）何か勝手な幻想が、温泉ものだけに、泡のように浮かんでは消え、浮かんでは消え・・・。です。

いざ探そうとしてもタイルものはあまり出てきません。母子で入るも良し、家族で入るも、またそれも良しです。真ん中においたアンチ製の置物は、サイドに　ＡＴＡＭＩ　ＳＫＹＬＩＮＥ　とあります。真ん中のタワーは熱海タワー？某ホテルの階上回転塔？ステキなジオラマです。

日よけをさした砂風呂と、ウニの殻を使った露天風呂、そして！！温泉玉子風呂！！！名物くろ玉子とふにゃふにゃ文字でかかれてます。温泉の地熱でゆでた黒い玉子は、おなじみですね。タイル風呂と組み合わせたつくりは、素晴らしい！の一言です。絶品。んまい！

なわけないでしょうが、なんともいえないユーモアを感じます。お酒にのまれちゃったでちゅうのオヤジどの。首までお湯につかって、じっと女性をみつめるオトーサン。お風呂の障子を顔で破ってレレレ状態のおじさん。そは無礼講なり。

風呂桶を肩にしとどに濡れゆく湯浴みの女。そんなタイトルつきそうな、絵になる人たちです。特大～ミニまで各種あり。真ん中のは、鏡を足元におき、えりあしを白く塗っている、温泉芸者の湯上り図なり。ステキ。

そぞろ歩きな人々。左のおじさんはくわえタバコでタオルを肩に、ほどけた表情をしています。キッチリ７３分けした頭から察するにお風呂あがりですね。一部ではロッパ人形といわれているのですが、よくわかりません。右の一団は、似顔絵こけしと呼ばれている人たちです。確か草津温泉で、こけし作家に似顔・似姿をその場で描いてもらい、オリジナルなおみやげにしたもので、旅館の丹前姿のものがほとんどなのですが、この人たち、会社の社員旅行でしょうか？まだ旅館に入る前なのか、珍しい洋服組。６０年代後半～７０年代初頭な感じな服装と見受けられます。変に派手でイヤですね～。恥ずかしいですね～。田舎くさいですね～。キツイッ！！ややＧＳ入ってます。白い人はかなり勇気あります。。

浮気確信犯。スパ・アバンチュール。今宵かぎりの恋。ゆきずりの恋。んな現場をひとみちゃんは目撃しちゃいます。。ひとみちゃんは一人でいながら３人なのです。複数証言も可能です。なぜならふたつの瞳にそれぞれミニこけしを住まわせているからなんです。目立たない？黒の着物。そうこの後、都会に出てまぼろし探偵の助手に昇格する、そんなキャラなひとみちゃんです。。